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サクラサク 

こんばんは。
何だか今日カウンターがいつもの2倍ペースで回っていて驚いたのですが…
あれですね、本日付で寄贈絵をアップして下さったサイト様からいらしてくださった方が多いのですね!;
この場をお借りしてお詫びさせて頂きたいです…。人様のお宅で何をやっているのかと…!!
でも私22話大好きなんです。ファンの皆さまにおかれましては笑ってお許しください…。
「琥珀色」をカラーチャートで調べて塗った位。あの、堂上さん視点の郁ちゃんの目の表現がすっごく好きです。

そして本の感想をありがとうございますv
メールから頂きました感想にはメールから返信させて頂いております。
拍手コメントから頂戴した感想には、本がおおよそ皆さまのお手元に行き渡りましたらこちらでお返事させて頂きます。
通常の拍手コメントへも(3月分からで大変申し訳ないのですが;)併せてお返事させて頂けたらと思います。
いつも本当にありがとうございます!
また、ゆうちょからお振込み頂きました皆様への本の発送も順次行っておりますので
今しばらくお待ちいただけますと幸いです。

今回はまたまた頂きました素敵SSのアップです☆
前日までに上げさせて頂いたSSも皆さまに楽しんで頂けて嬉しいです。
やっぱり素敵な物は分かち合わないとですねv

今回のSSは現在のTOP絵(桜の絵です)からインスピレーションを得てお書き下さった作品です。
Chamomile Tea Break』の美夜様から頂きました。
掲載許可をありがとうございます!
(※LaLaDX3月号の読みきりのネタバレを含みます。
内容はDXを未読でもお楽しみ頂けますので、本編ネタバレNGでなければ是非ご堪能くださいv)
「続きを読む」からどうぞv



サクラサク


「まだ残ってる花があるかもしれません――――!」
一秒でも早く!と急かす笠原に連れられて事務室から外へ出るが
基地の桜はすっかり花見の季節を終えていた。
いっそ気持ちいいほどの散り具合に、予想していたとはいえ溜息が漏れる。
「……ないな」
「…ハイ」
笠原は落ち込みきって
ドレスが汚れるぞと注意しても聞こえていないようだ。
見かねた俺が、やたら花見に拘っていた理由を聞き出してみると
それは実に笠原らしいもので。
花見に参加できなかったことも、残業中に無理矢理連れ出されたことも
洗い流せるような話だった。

「笠原、おとなしく寮に帰ります。
 教官も戻って――」
ふにゃりと弱気な笑顔を零す笠原に
最後の一枚だろうか、桜の花びらが舞い降りる。
「…滅多に見れない綺麗なもの。
 それを愛でるのがお前の言う花見か」
笠原の髪に留まった花びらを、そっと手に取った。
頭に触れた瞬間笠原は硬直したが
摘んだ花びらを見せると、納得した表情を見せる。

ふわりとカールして整えた髪型。
普段はまず見ることのない化粧。
見慣れたパンツスーツではなく、しゃれたワンピースにボレロ。
細い首を強調する華奢なネックレス。
化粧のせいだけではない、軽く紅潮した頬。
「それなら――――
 今年の俺の花見もなかなかだぞ?」
直接綺麗だと褒める柄じゃない俺の、精一杯の言葉で想いを伝えた。




言った途端気恥ずかしくなって、桜に背を向ける。
「…ええ!? 無欲すぎますよ。
 その花びら一枚でその評価は!」
笠原は歩き出した俺をあわてて追いかけてきた。
――期待通りの解釈で助かる。
そう呟くつもりが。
どこからだろう、微かな香りに気を取られて振り返ると
目の前に愛らしい『花』の姿。

「何か香りのするものを持っているか?」
「へ?」
突然の俺の質問に
笠原はしばらく考え込んだ後、笑顔を綻ばせた。
「これ、桜の香水なんです。
 結婚式に参列してた友達が『この季節にいいでしょ』ってつけてくれて」
実際にはお花見のときに桜の香りは感じないけど
イメージってありますよね、と嬉しげに話す。
成る程と相槌を打ち、今度は二人並んで歩き出した。


「…と、わわっ!」
慣れないヒールのせいか、
笠原が転びそうになったところを支えてやる。
「うう、すみません」
「アホウ、こんな靴履いていつもの速度で歩くな」
「だって教官の速度に合わせたら!」
「……すまん」

ちょっとつかまってろと声をかけ、笠原の足元で跪く。
「え、と。大丈夫ですから」
「いいから、足捻って明日走れなくなったらそっちのが問題だろ」
靴を脱がせて、簡単に足首の様子を確認した。
「なんともないようだな」
「だから、そう言いました」
俺の両肩に手を置いた笠原が、頭の上から抗議する。
陸上時代から慣れてるんだし
危険な捻り方してたらわかります、との声に
それもそうだと言葉を返した。

安心して顔を上げようとすると
すぐ傍にいるからか、先ほどより強くなった花の香り。
「桜が咲いているみたいだな」
「え、どこに?」
笠原はきょろきょろと辺りを見回した。
意味が通じてない様子に思わず笑ってしまう。

「ここまで来ればわかる」
俺の顔のすぐ前で手招きをしてみた。
「えー!な、なんでですか」
それでも、言われるままに膝を少し曲げたところを
両腕でしっかりと捉まえる。
「お前が言った、桜の香りだって」
「言いましたけど」

笠原の首筋に顔を埋めた。
「こうしてると桜の花を感じられるんだ。
 俺にも『花見』させてくれるだろ?」
「……はい」
笠原の両腕が、俺の背中に回される。
少し高い体温に、俺を優しく包む香り。
伝わってくる笠原の鼓動。
「きょう、かん?」
――あたし、王子様からは卒業します!
笠原が俺の前で行った宣言を思い出す。
卒業したというのなら、今お前の心を占めているのは誰だ?
課業中でもなく上官命令でもないこんな頼みをきくのは
理由があると思っていいのだろうか。




この香りより何よりも。
お前自身が俺にとって一番の花だと伝えられたら。




「俺にも『花見』させてくれるだろ」にうわったもう///!(←私がいっぱいいっぱい)
とかーなーりズッキュンきました。このプチ強引っぷりがたまらないですよね。

そして最後の教官の台詞。
なんて美しい締めなんだとうっとりさせて頂きました。
美夜様の作品は詩を読んでいるようだなと。
読みやすく、読んでいて心地良い温度だなあといつも感じます。
(ぼんやりした表現でスミマセン;ああ語彙力が欲しい)

美夜様、素敵な作品をありがとうございました!
感想は私宛に頂けましたらお伝えさせて頂きますv
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Posted on 2012/03/02 Fri. 23:56 [edit]

category: 素敵頂き物♪

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