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記念日 

こんにちは、ご無沙汰しています。rabiです。
先日、堂郁オンリーイベントに一般参加してきました。
たねさんと行きましたよ〜!
午後からまったりスペースを回ってきました。沢山のサークルさんが出ていて興奮しました。
楽しかったなぁ〜〜☆
また私も合同本に誘って頂いたりもしてるので、出店側でイベント参加出来たらいいなと思います。イベント楽しいー!

夜、打ち上げ飲み会に参加させて頂き、たねさんに対してリアルジュエルボックスをやらかすという失態を…(この辺りのことは堂郁漫画に落とし込んでまた報告しますね…笑)
たねさんほんとにありがとう!!


さてさて、今年の10/4は堂郁出会いの時。鯛枝朗さんに頂いたSSをアップします。
4日に間に合わなくてすみませんー(ノ_<)
そしてむっちゃ久々に絵を描いたらもう手が動かないーーーー。汗
続けることは大切ですね。

あと、絵をブログに取り込んだ所で愛用のパソコンが遂に動かなくなりました…。長年に渡って付き合ってくれたパソコン(OSは今だにXP)。
絵描きソフトに動作容量が足りないと警告を出されつつも、ブログの漫画描きや2冊の本作成にまで耐えてくれました。
この文はスマホで書いてます。

また漫画描いたりしたいので、週末にでも新しいパソコンを探しに行ってきます。
あ、pixivもちょっとやってます。
描くのはほんとにちょっと…ほぼROM専レベルなんですが。昔好きだったジャンルを見るのにすごく便利ですね!

それでは、追記から鯛枝朗さんの出会いSSをどうぞ〜!




社会人・新隊員となった年に皆が経験することがある。――― 『新人研修』だ。

数年前まで存在していた図書大卒で、配属即『正』の位を拝する者たちには、ほんの数か月のことだが、正式に配属される以前に各地区いくつかの図書館を数週間ずつ巡るという新人研修制度が課せられていた。

地方図書館としての立ち位置や考え方なり、業務方法なり、利用者層なりをOJTを通しながら、肌で感じて体に覚えさせる。目的はそんなところだろう。

『検閲』と称する良化特務機関の一方的な暴力は、年々酷くなるばかりで、法的権利を擁する図書館以上に、街の書店などは『検閲=災害』と思わざるをえないような状況に陥っていた。

人々の考えもメディアの在り様も、何もかもが昔とは変わってしまっていた。

図書館の変わっていく様は、その最たるものであった。



そんな時代の、暑さも日差しもようやく秋の気配を色増し始めた10月最初の土曜日。

研修中の僅かな休日に、堂上は何をするわけでもなく、その地の書店にぶらりと立ち寄った。

洗濯やら掃除やらを手早く済ませてしまえば、後はもう何もすることが無い。

折角だから、その地の名所などを訪れてみるのも一興だろうが、研修先が故、そばに友人なども居ない。

年寄りでもあるまいし、独りでの名所巡りはいくらなんでも味気なさすぎる。

何をしようかと散々悩んだ挙句、結局はなんとなく街をぶらついてなんとなく書店に足を踏み入れた。


「なんだかんだ言っても、また本に囲まれた場所って・・・」

自嘲しながら、書店の奥へ足を向けたその時。

「正化二六年十月四日付、良化第3075文書である! 読めッ!」

必要以上に威圧的で、書店中に響き渡るような声がレジの方向から聞こえた。―――







堂上という姓の特殊隊員が二人になってしばし、とある日の休憩中のことである。

堂上班一行は『もしもタイムマシンがあったら、どこに戻りたいか―――』などというお題で盛り上がっていた。

過去に戻るだけか!未来を覗くという選択肢はないのか!!

そんな素朴なツッコミは置いておくとして、郁が楽しそうにしゃべっているのを見ているだけで、堂上も柔らかな気持ちになれる。

班の休憩中の話題としては、他愛もなく結構な話題だ。

「あたしは結婚式のときにもう一回戻りたいかな~」

うっとりした表情の郁が考えるところは尤もである。 

長い年月をかけて、宝物がようやく自分だけのものになった瞬間だった。

もちろんどの瞬間の郁も、堂上にとっては最高の宝物ではあるが、確かにあのドレス姿は世界中の何よりも綺麗で、堂上にとっても最高のひと時であった。

そのあとの顛末を思い出しさえしなければ…

「一人で戻れよ、俺はごめんだ」

ソツなく褒める小牧に対したわけではないが、結婚式での恥ずかしすぎる『王子様』事件までセットで付いてくるので、あの綺麗な姿は想い出として胸に収めておくほうがいい。

もう一度戻ってまで、あの恥ずかしさを再体験するのだけは御免こうむりたいだけだ。

「じゃあ堂上教官はどこに戻りたいんですか?」

「……ノーコメント」

言えるわけないだろうがっ。

「堂上は遡ると消したい過去がけっこうあるよね。酒関係は多かったかなぁ・・・」

くすくす笑いながら、小牧が言い出した。

確かに、そっち方面は消し去りたいことが多いなと、ハタと気づく。

無茶なちゃんぽんやら、白ワインのポカリ割やら、思い出したくない話題へと展開していく。

「もういい言うな!」

反論し、小牧の口を塞ぎにいったが、所詮本気ではなかった。



―――偶然、郁と出会うことができた。

どこか名所にでも出かけてみるかと思いつつも、結局暇つぶしのようにぷらぷらと街を散策していたあの日。

何の気なしに、たまたま見つけた書店に立ち寄ったあの時。

あの瞬間が無ければ、郁と出会うことはできなかっただろう。

「あたし万引きしたから!盗った本と一緒に警察行くから!」

清廉で捨て身な、その凛とした声に射抜かれて、本来行うべきではない見計らい権限を行使した。

その後の諸々は、一図書隊員が、しかも三正とはいえ新人が独断で行うべきことではない為、想像した以上の厳罰が待っていたのだが、あの場面では図書隊員である以上、そうすることが当たり前のように思えた。

もう10年ほど前の事だが、あの時の郁の姿は今でも鮮明に覚えている。

若し、1時間いや10分でも書店に立ち寄るのが遅れていたら、一生郁に出会うことも無かっただろう。

タイムマシンがあったなら、どんな手段を使ってでも、あの瞬間に自分が居るように仕向けてやる。



タイムマシン話が続き、形勢不利になってきた郁が、緒方副隊長に話題を投げかけたのをきっかけに、ちょっと早いかと思ったが休憩を切り上げた。

少しゆっくりめに歩きながら、業務に戻る途中の廊下の窓に目をやると、そこから見える景色の色合いが夏とは違って見え始めていた。

あぁ、もうこの季節なんだと、改めて思う。

ふいに小走りで近づいた郁が、他には聞こえないような小さな声で告げた。

「もう、1週間を切りましたね。」

少しはにかんだような笑顔で、しかししっかりと俺の顔を見て。

思いがけないその言葉に、思わず目を瞠ってしまう。

そうか… 俺の人生を決めたあの日は、郁の人生をも決定した日なんだ。

若しあの日、郁が少しでも早く書店を訪れていたならば、検閲に会うことも無くすんなりと例の本を買えたのか。

実際の検閲を目の当たりにすることも無く本を買い、それはそれで楽しんだのであろうが、普通に大学へ進学し、陸上競技で実績を積んだ後には、実業団へ入っていたかもしれない。

そして、こんな危険な職業に就くことなく、いずれどこぞの誰かと一緒になっていたかもしれない。

そう思うと、あの日の出来事がより一層奇跡的なことのように思われる。

自分が一生を終えるその時に、「自分の人生において、いつが分岐点でしたか?」などと質問されることがあるとすれば、間違いなくこの日を答えるだろう。

あぁ… 郁もちゃんとあの日を覚えていたんだ。

業務中だが、郁が愛おしくてたまらない。

今すぐにでも、ギュッと抱きしめてしまいたい衝動を、理性軍団でなんとか抑え込む。

もちろん課業後自宅に戻ったら、思う存分抱き潰してしまうだろうが…

「覚えてろよ、お前」 愛おしくなってしまった業務中に、今後幾度となく呟くことになったこの言葉を投げかける。

「…もうっ!」

ぽっと頬を染めた郁を見て、にやりと笑みを浮かべた堂上は、今度はきりっと前を向いて訓練速度で歩き出した。









                                END
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Posted on 2014/10/16 Thu. 09:57 [edit]

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